潜在看護師とは

 

潜在看護師とは、現在看護師として働いていない看護師資格保持者の事を指します。
看護師は女性の比率の大変高い職業のため、
結婚・出産・育児などをきっかけに退職される方が多く、
そのまま復職・再就職をしないまま、潜在看護師となるケースも少なくありません。

 

この潜在看護師は日本国内に推定60万人いるとされ、
その多くは再就職・復職を希望していると言われています。

 

近年、日本国内の慢性的な看護師不足は大きな問題となっており、
2015年までに最大約5万6000人もの看護師の不足が起こると予測されています。
この看護師不足を解消する手段として、
復職を希望する潜在看護師の存在が鍵となると言われ続けています。
しかしながら、実際には潜在看護師の復帰や再就職には様々なハードルがあり、
上手く看護師不足解消に結びついていないというのが実状です。

 

潜在看護師の復職・再就職の大きな壁の一つに「ブランク」の問題があります。
近年、医療技術の発達や新薬開発のスピードはめざましく、医師だけでなく看護師にも、
より高度な専門知識やスキルが求められるようになってきています。
そのため、数年医療現場を離れただけで、技術やスキルが追いつかないと感じる潜在看護師の方も多く、
再就職をためらわせる一因となっています。

 

しかし、最近では、こういった潜在看護師の抱く悩みや不安を解消するために、
大学や行政機関が主導となって、潜在看護師のブランクを埋める研修やセミナーを行ったり、
スキルや手技の遅れを取り戻すための実習の場を用意する医療機関も増えてきました。
そのため、以前に比べると、潜在看護師が現場復帰に感じる度合いは少なくなり、
若干復職や再就職へのハードルは下がってきていると言えそうです。

 

また、この数年で看護師の働き方も多様化しており、
パートやアルバイト、派遣といった形で現場復帰できるケースも増えてきています。
潜在看護師を取り巻く現状は少しずつ改善され、良好なものとなりつつあると言えるでしょう。